IHクッキングヒーターのQ&A
「火を使わずに調理できるのはなぜなの?」
「IH(Induction Heating)電磁誘導加熱 トッププレートの下部にある磁力発生装置から出た磁力線が金属鍋を通過するときに発生する「うず電流」によって鍋自体が発熱します。外から熱は加えません。」
「 IHクッキングヒーターの電磁波は心配ないの?」
「現時点において国内外で規定されている基準(電気用品安全法、IEC規格、現在国際的に最も厳しいと言われているICNIRP「国際非電離放射線防護委員会」のガイドライン等)に対応しています。このようなことから、安心してお使い頂けると考えております。なお、心臓用ペースメーカーをお使いの方は、専門医師とよくご相談の上お使いください。」
「トッププレートは割れたり、傷つきませんか?」
「通常の使用では破損は在りませんが、サンドペーパーや金属たわしなどで強くこすると傷がつきます。トッププレートに乗ったり、重いものを落とすと割れる場合があります。基本的に「ガラス」質とお考えください。」
「トッププレートの汚れを防止するIHクッキングヒーターのカバーのようなものは使用しても良いのでしょうか?」
「トッププレートの汚れを防止するIHクッキングヒーターのカバーのようなものを使用した場合、温度検知、空焚き防止機能が正常に働かないため、非常に危険です。ご使用はお控えください。」
「耐久年数はどのくらいですか?」
「消耗品、つまりパッキンとかロースターの焼き網などを除いて、約10年でしょう。」
「補修用性能部品の最低保有期間は何年ですか?」
「製造打ち切り後6年です。電気部品等、製品の機能を維持するために必要な部品については製品耐久年数をめどに保有する、とメーカーは説明しています。」
「トッププレートの清掃方法を教えてください。」
「専用洗剤を使用してください。市販のクリーミークレンザー(ジフなど)を使用しても問題ありませんが、専用洗剤の方が汚れを落とす能力に優れます。また専用洗剤はシリコン成分も含まれており、つや出しや汚れのこびりつき防止の効果があります。」
「磁力線による影響はないでしょうか?」
「キャッシュカード、自動改札定期券、メディアディスクなど磁気に弱いものは近づけないでください。」
「無線商品に与える影響はないでしょうか?」
「全く影響ないとは言えませんので、テレビやラジオ等はIHから離してください。」
「安全機能について どんなものがありますか?」
「全ての機種に全ての機能がありますとは言えませんが 次のようです。
1.天面操作部に物を置いたり水がついて一定時間がたつと操作部のライトが消え通電停止
2.鍋底部の温度か異常にあがると通電コントロール
3.鍋の空焼き状態が15分続くと自動的に通電停止し、ブザーで異常通知します。
火力が弱いとき 鍋の種類によっては働かないことがあります。
4.揚げ物そり鍋検知、鍋底に約2mm以上のそりがあったり 変形している場合通電を停止します。
5.切り忘れても 最終キー操作から一定時間がたつと通電停止します。
IHヒーター ラジエントヒーターの場合 約45分 ロースター 約30分
6.チャイルドロック 機能
7.吸 排気フィルターの目ずまり検知、使用中にふさがれたり、本体内部の温度が異常に高くなると 機種により通電をコントロール したり 異常表示して通電を停止します。
この場合 温度が下がると自動的に通電します。
8.ロースターの受け皿 内部の高温検知 自動通電停止ロースターに水を入れなかったり 調理中になくなってロースター内部が高温になるまたは 材料の発火などで内部が高温になると 自動的に通電を停止。」
「熱効率はどれくらいでしょうか?」
「鉄製・ホーロー製の鍋でおおむね90パーセントとメーカーは説明しています。」
「待機電力はどれくらいでしょうか?」
「機種によって異なりますが、おおむね0.2Wから2W程度になります。」
「高温注意ランプは何度で消灯するのですか?」
「ランプが消える温度はおおむね65度ですが、使用条件や鍋の種類、調理時間などでも変わります。」
「IHクッキングヒーターが勝手に火力を下げるというのは本当ですか?」
「IHクッキングヒーターの特性として,鍋底の温度を一定に保つように出力を制御しております。IHクッキングヒーターの場合には、鍋底の温度を制御することにより調理を行う機器で、常に高温を保っております。」
「ガスオーブンとビルトインIHの組合せは可能ですか?」
「構造上ガスオーブンの排気筒が邪魔をするのでIHを取り付けることは出来ません。IHの場合は電気オーブンになります。」
「カレーやミートソースを強火のまま温めると突然蒸気が噴出する現象はどうして起こるのでしょうか?」
「この現象は”突沸現象”と呼ばれるもので、だし汁等をかき混ぜずに加熱しようとすると発生します。これはだし汁成分等が溜まって鍋内に固まっているような状態で温度が上昇すると局部的に沸騰して、その際に発生した気泡が沈殿した成分を一気に押し上げるため、鍋内の具や蓋が一気に飛散します。突沸現象はIHクッキングヒーターに限ったことではございません。これを防ぐため、温めなおしの際は、加熱前にお玉などで良くかき混ぜてください。」
「IHクッキングヒーターにはアルミや銅の鍋、魚焼きアミは使用できないのか?」
「アルミや銅の鍋はIHでは使用できません。3口タイプのIHクッキングヒーターには、ラジェントヒーターが備わっておりますのでラジェントヒーターを活用すれば、アルミや銅の鍋が使用できます。なお、最近ではアルミ鍋が使用できるIHクッキングヒーターも発売されております。」
「IH専用の鍋やフライパンを買う必要はありますか?」
「IHクッキングヒーターに使用する鍋は、メーカー推奨品か財団法人製品安全協会のSG-IHマークの付いたものを使用し、購入に当たっては、機器メーカー又は販売店の方と充分にご確認、ご相談をすることをお勧めします。」
「調理中鍋から音がしますが?」
「鍋の種類に寄っては、「ブーン」や「ジー」などの共振音がすることがありますが、異常ではありません。(またわずかな振動を取っ手に感じることがあります。)鍋の位置をずらすか、置き直すと止まることがあります。」
「複数のヒータを同時使用した場合、火力感が弱くなるのですが?」
「複数のヒーターを同時に使用した場合、消費電力が定格を超えないように火力を自動調節します。また、特に、グリルヒーターと中央ヒーターは、大抵の場合、同時使用出来ない構造になっています。」
「動作時の音はどのくらいですか?」
「機種や使用条件によって違いますが、おおむね40デシベル前後になります。」
「給排気の仕組みを教えてください。」
「使用中は本体内部の温度上昇を抑えるために冷却ファンが作動します。これで給排気パネルから給排気を行いますが、前面の周囲からも排気の風は出ます。」
「トッププレートの上に紙やアルミ箔をの性も大丈夫ですか?」
「紙はIHヒーターでは燃えませんがラジェントヒーターでは燃えます。」